強風時の釣果を改善する秘訣 貧果から見えるフカセ釣りの真実
台風の影響で南風が強く吹き荒れる中、南房総の堤防にアジとイサキを狙いに夕まずめの時間帯に出かけた。水温が上がるこの季節、コッパメジナの大群をうまくかわすことが釣果を左右する。
しかし、今回は釣果が振るわず、小ぶりのアジとイサキ数匹にとどまった。
フカセ釣りの釣果
イサキ26~23㎝ アジ23㎝ 数匹
フカセ釣りの解説
潮回り 釣行時間
16:00~18:00
潮と風、魚の状況
爆風の影響で表層の水は風に流されるが、その下の潮は逆に流れている。
コマセを撒くと、小さなメジナたちがすぐにエサを捕りに集まってくる。コマセが落ちる地点から半径数メートル以内に仕掛けを投入すれば、瞬く間に子メジナにエサを取られてしまう状況だ。
コマセが効き始めると、周囲の魚たちが次々と集まってくる。今回はイワシの群れがやってきて、そのイワシを狙ったショゴが下から突き上げるシーンが何度も目撃された。
フカセ釣りにおける魚種とタナの違い
この日の子メジナのタナは驚くほど浅く、たった30~50㎝だ。普段は根に潜んでいるが、コマセを撒くと、下から猛スピードで飛び出してきて、エサに食らいつくのだ!
アジのタナは日ごとに微妙に変わるが、1~1.5ヒロあたりが狙い目だ。魚種ごとにエサを喰うタナが異なるため、その日の状況に応じた絶妙な調整が釣果を左右する。
今回の釣行の反省点
結論から言うと、
・爆風でタナが上がっていた
・コマセを撒く位置が不適切だった
アジが釣れない状況の考察
① 風の影響でラインが引っ張られる
② ウキ下も引っ張られる
③ 仕掛けが斜めとなりタナが上がる
④ アジのタナからズレる
⑤ 子メジナのタナよりも少し深くなるのでエサだけ取られる
・タナを深くする
1ヒロ⇒1.5~2ヒロ
アジが釣れない状況の考察
・コマセを釣り座に近い位置へ撒いたため、アジの集まる箇所が遠い位置となった
・子メジナが集まる範囲へ仕掛けを投入していた
・釣り座に近い位置にアジを寄せるためには、子メジナを遠避けるコマセワークが必要
・コマセの落下地点をより風下とする