外房堤防で学ぶ。大型魚の捕り方・テクニックを考察する


外房の堤防で夕まづめから夜にかけて大型魚を狙う釣行であった。結果、私は明るいうちに38㎝のメジナを手中に収めた。しかし、同行した後輩は50㎝の黒鯛と55㎝の真鯛を釣り上げる快挙となった。
大型魚を取り込むにはただの力比べでは通用しない。そこに必要なのは「技」だ。この技術の本質は、魚の走る力や向きを冷静に読み、竿さばきを駆使し主導権を握ることがカギとなる。
今回の釣行では、「技」という観点から考えることをテーマとした。腕力に頼らない繊細な操作をすることで、バラシのリスクを減らしつつ、確実に魚を取り込むことが可能となる。
天候と潮の状況
・10/28 15時~21時
・北西風2m~ 夜はさらに穏やかな風となる
・港の外はうねりを伴い荒れている状況
・水温は23℃


フカセ釣りの釣果








フカセ釣りの解説
魚が針にかけた瞬間、その違和感に魚は本能的に反応し、全力で逃げようと暴れ出す。沖へ突き進む魚もいれば、瞬時に根に向かって潜り込む魚もいる。
メジナやヒラマサ、シマアジは根に向かう類である。大型になるほど強さと知恵が増し、釣り人にとって高難易度となる。力だけでは限界があり、魚の特性を生かした取り込み技術が必要不可欠となる。


大型メジナを釣り上げるには、メジナの生態や行動特性を理解し、それに応じた釣り方をする必要がある。 以下では、メジナの習性やテクニックについて考察してみる。
メジナの習性
根に潜む習性:
エサを捕食する時は「楕円」を描き、一瞬で根に戻る


警戒心が強い大型個体:
・サイズが大きいほど警戒心が強い
・針がやラインが付いているエサの見極めに長けている
・大きく成長するまでの過程で、外敵から身を守る方法を学習しているのでなかなか喰わない
最適な時間帯域と喰わせるタナ
警戒心が薄れる、夕まづめから夜中にかけての暗い時間帯が確率が最も上がる。
竿さばきの初期段階でやるべきこと
後手を先手に取り戻す:
・やり取りにおいて初期では「後手」となっている。後手とは根に潜られる寸前だと考えて良い。先手となるように根から一旦遠ざける竿さばきが必要。
・喰ったら即座に根に向かう。複数の根の場所を予め把握しておく
・予測した根の方向へ向かったら、魚が走る方向へ竿を寝かせる
・思い切って、根に魚をぶつける感じでテンションを張る




・一旦根から離す事で先手となる
・魚は次の根を探し、また直行する
・次に走るであろうルートを予測することが重要
・魚の推進力を利用する


やりとりの中盤戦では何をしなければならないか?
・竿の弾力を十分に活かし、魚の体力を消耗させるような動きをさせる
・ラインの限界点を見極め、必要な時はレバーブレーキで一気にラインを出す
・ラインを出した分、竿を返したあと魚との等距離を保つようにリーリングを素早く行う


取り込み(タモ入れ)は最も慎重に行う
・素早いタモ入れは簡単ではない。波の来るタイミングを見計らってタモを出す
・あらかじめ、タモ入れの場所を選んでおくこと
・大型魚は足元に寄せても体力を残していることが多く、3~4回は沖へと走っていく事が多い
・あまりにも早く手前に寄せると、足元の根に突っ込まれる可能性が高い


・釣り座の関係で、どうしても強引に引かなければならない局面も出て来る。そこはしっかり勝負する。