10月の南房総~夏の潮が続く磯でイサキを狙うもメジナの応酬に…
潮回りと天候
10/15 干潮は21時。夕まずめからの釣行は、限られた時間の勝負だ。
大物を狙うなら、上げ潮が始まる0時から朝方にかけてがベストだが、そこまでコマセと体力が持たない。
だからこそ、今回は17時から20時までの短期決戦。ほぼ無風で穏やかな波の中、フカセ釣りで挑んだ。
フカセ釣りの釣果
イサキ30㎝ 1尾
メジナ25~38㎝ 10尾前後
リリース(もう少し大きくなってから釣ろう)
フカセ釣りの解説
コマセはまず足元のサラシにしっかり撒く。20時までの短期決戦となれば、最初の30分が勝負だ。
この時間帯は思い切って多めにコマセを撒き、沖にいる魚を一気に引き寄せる作戦が効果的。撒かれたコマセが潮に乗り、魚たちが活発に動き出す瞬間を狙えば、アタリの回数も増えて釣りの楽しさが倍増するだろう。
一見、穏やかに見える海でも、下げ潮の潮流は二つに分かれている。右から左へと流れる潮と、足元から目の前の岩の間をすり抜ける潮が存在する。
その二つの潮がぶつかり合う場所、つまり「潮の壁」がホットスポットのひとつだ。潮の壁の付近にはエサが溜まりやすく、魚が集まりやすいから、絶好のポイントになる。
仕掛けを潮の流れにうまく乗せて、この潮の壁を狙い撃ちすれば、大物を引き寄せるチャンスが格段に増えるだろう。厳密に言えば、「潮の壁」が切れるその周辺に魚は居る。
大漁のコマセを最初に撒いたせいか、小魚を追っているダツが釣れた。歯が鋭いので注意が必要。
タナは一ヒロ。遠投して潮の壁にラインを張り、そのままじっくり待っていると、見事に30cmのイサキをゲットした。
だが、その後が続かない。どうやら、このエリアではカゴ釣り師たちが70~80mの沖へ遠投しているため、イサキのポイントはかなり沖にあるようだ。
時折、数匹が岸に向かって近寄ってくるタイミングがあるのかもしれない。
その後は、メジナの猛攻に遭う。どこを狙っても釣れるのはメジナばかり。干潮に近づくにつれ、潮もほとんどなくなり、一ヒロのタナでもメジナが食いついてくる状況だ。
サイズは小さいもので25cm、平均して35cm前後。まだ旬を迎えていないので、美味しくないメジナはすべてリリースすることにした。とはいえ、メジナの引きはやはり楽しい。
しばらくすると、かなりの引きを見せるメジナがヒット。手応えからして40前半のメジナかな。慎重にやりとりを進めたが、まさかのアクシデント発生。途中で袖針9号が伸ばされてしまった。
強烈な引きに対抗しきれず、無念のバラシ…。強度のあるグレ針を使っておけばよかったと、後悔が残る一瞬だった。
その後も、潮が緩む20時まで粘り続けたが、釣れるのはメジナばかり。最後にヒットしたのは、38cmのメジナ。これで今日の釣りを締めくくることになった。
特に嬉しかったのは、潮が緩んだタイミングでエサに誘いをかけ、食わせた一匹だ。緩やかな潮の中、狙い通りにヒットした瞬間の手応えは格別だった。
釣りの醍醐味は、この粘りと駆け引きにある。また次も、さらに大きな一匹を求めて挑戦したい。