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|フカセ釣りアングラー:2015~千葉県外房エリアでフカセ釣りに熱中。

|中島塾メンバー:日本の磯釣り巨匠、中島忠行氏の教えを受け継ぎ実践。

|週末釣行の達人:外房エリアの隠れた釣りスポットを毎週探索。

|釣り哲学:型にはまらない釣りを信条に、独自の「フカセ釣り理論」を展開。心を無にして海と対話する、究極の釣りへのアプローチ。

|釣果のシェア:過去の釣りの記録はインスタグラムで公開中。

千葉県外房グレ 波打ち際の釣り

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春の息吹が待ち遠しい千葉県外房エリアでは、夕暮れ時に開始されるフカセ釣りが、20:40頃の満潮を迎える瞬間に最高潮に達します。波の予報による心配があったものの、それがかえって浅瀬といった特別な釣りスポットを選ぶ良い機会となり、ユニークな釣り体験へと導いてくれました。

今回、波打ち際での「渚釣り」に挑戦し、全く予想外のことから釣るためのヒントが分かりました。荒波、海藻、木片といった障害物が挑戦を困難にしましたが、それらがこの釣り体験を一層特別なものへと変えたのです。今日の経験は、適切な場所選びの重要性を再認識させ、次回の釣りへの貴重な教訓となりました。

目次

釣行データ

スクロールできます
日時2024.3.1 19:00~0:00
場所勝浦周辺の磯
潮回り S__56451074 千葉県外房グレ 波打ち際の釣り
天候 波/風曇り&小雨 波2.5~3.0m 北1.0
水温(前日差)17℃(+0.5℃)

フカセタックル

スクロールできます
ロッドシマノ16BBXスペシャル
MZⅡ1.5-500/550
リール15BBXテクニウム
C3000DXG
ラインナイロン 3号
ハリスナイロン 2.5号
グレ 6号
コマセオキアミ4kg×2ブロック  V9-1袋

フカセ釣り釣果

尾長グレ(メジナ):30㎝×2

海の状況と予測

潮・風の推理と予測


夜中0時までは無風と予想されますが、前線の安定性に欠けるため、夜遅くからは西風が強く吹くと予報されています。波の高さは2.5~3.0メートルと強く、磯での釣りは困難と思われます。

フカセ釣りの実釣解説

潮の流れ

浅瀬での釣りは、荒波により終始、仕掛けを自由に操ることが難しい状況でした。一見すると、潮は単純に上へは手前に、下へは沖へ流れるように見えますが、実際には左右への潮流も存在し、その複雑さを考慮しなければなりませんでした。
波が引いた瞬間に仕掛けを海に投じ、次の波が押し寄せるわずかな数秒から数十秒の間で魚を釣り上げるという、緻密なタイミングが求められる釣りでした。

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フカセ釣りの仕掛け

2024.1.28 千葉県外房グレ 波打ち際の釣り

今回のフカセ釣りのポイント

遠くの海原には高波が立ち、その影響が波打ち際まで押し寄せ、釣りを難しくしている。安全な波打ち際だが、ここでの場所選択が間違いだったと痛感する。重い荷物を背負い、引き返すのも一苦労。それでも、釣りを諦めるわけにはいかない。
大小様々な波が押し寄せる中、静かな潮の流れを探しつつ、仕掛けを投じる。しかし、速く強い潮の流れと海藻などの漂流物が邪魔をして、なかなか魚を釣る舞台に立てず、もどかしさを感じる。
下潮は予想を遥かに超える速さで沖へと流れていく。仕掛けが下潮に入ると強い力で引き込まれる。魚は必ずどこかにいる。何としても釣り上げる手がかりを見つけオデコから逃れたい。

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波が沖へ引く際、潮の流れが一瞬緩む。その瞬間を狙い、仕掛けを安定させ、魚を喰わせるチャンスと見極めた。潮と潮が衝突する「潮の壁」では、仕掛けが一時的に安定し、その周辺に魚が潜んでいる可能性が高いと判断。短い仕掛けを駆使し、タイミングを見計らって海に放り投げ、ラインを軽く張りアタリを待つ。
しかし、これは予想以上に困難だ。時にはエサだけが取られアタリは感じられない。荒れた波の中、ラインが緩む瞬間に狙われているようで魚のほうが上手である。時間は満潮を迎えてもなかなか釣果は得られない。

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釣果が途絶えたとき、予想外の策を講じる釣り方をやってみる。自然のルールは予測不可能、人の理論が通じないことの連続だ。一旦、今までの戦略を全てリセットしてみる。

予想外で釣れる方法をひとつずつ実行。

  • 10分間休憩してみる
  • コマセを投入するのを一時的に止める
  • 足元の岩の影を狙ってみる
  • ウキに付いているケミホタルを取ってみる
  • 仕掛けを投げたら、竿を置いてそのまま何もしない
  • 付け餌の頭を取ってみる、またシッポを付けたままにする

まずは休憩。コマセも撒かず、ただ静かに時を過ごす。スマホの画面に没頭しながら、海の音だけが時を告げる。

続いて、あり得ないと思われる足下へ。仕掛けを放り投げるが、反応は皆無。根掛かりの危機をギリギリで回避する緊張感。

次なる一手は、夜の必須アイテム・ウキに付けるケミホタルを取ってしまう戦法。仕掛けは暗闇に消え、釣り糸の先は月明かりで微かに見える程度。しかし、釣りの実感は遠く、ただ時が流れる。

その次は、荒波を避ける場所へ遠投。仕掛けを放置し、期待と不安が交錯する中、突如として訪れる微細な引き。それは、30cmの尾長が釣り上がった瞬間。「こんな適当で釣れるのか・・・」予想を裏切る結果に、釣りの奥深さを感じずにはいられない。小さ目だし狙ったわけでもないが結果オーライとしよう。その後も同じサイズの尾長メジナを追加しその場を終了とする。

S__56598531 千葉県外房グレ 波打ち際の釣り

帰り道に堤防に寄り、余ったコマセで1時間ほどアジを狙うが、35㎝のカマスが一匹だけ釣れる。その後は予想通り爆風となり釣り場を後にする。

厳しい釣行ではあったが得られるものは大きかった。

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