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|フカセ釣りアングラー:2015~千葉県外房エリアでフカセ釣りに熱中。

|中島塾メンバー:日本の磯釣り巨匠、中島忠行氏の教えを受け継ぎ実践。

|週末釣行の達人:外房エリアの隠れた釣りスポットを毎週探索。

|釣り哲学:型にはまらない釣りを信条に、独自の「フカセ釣り理論」を展開。心を無にして海と対話する、究極の釣りへのアプローチ。

|釣果のシェア:過去の釣りの記録はインスタグラムで公開中。

南房総で冬の一幕: 寒い日の温もり、寒グレ釣りの楽しみ

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冬の南房総は、観光客の姿もまばらな静かな海辺です。しかし、そんな寒々しい日でも、私たちアングラーには特別な魅力があります。今日は館山で賑わう若潮マラソンのために少しごった返していましたが、夜が訪れると外は2~5℃という冷え込み。それでも、寒空の下、夕暮れから夜にかけての寒グレ釣りに心が躍ります。
満潮の17:30頃、ほぼ無風で穏やかな海。寒いけれど、釣り糸を垂れる手は暖かく、海の静けさが心地いい。さて、この極寒の中、私たちの期待を寄せるグレは姿を現すのでしょうか?

目次

釣行データ

スクロールできます
日時2024.1.28
場所南房総の磯
潮回り 
中潮
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天候 波/風曇り 北0.5~0.8
水温17.5℃

フカセタックル

スクロールできます
ロッドシマノ16BBXスペシャル
MZⅡ1.5-500/550
リール15BBXテクニウム
C3000DXG
ラインナイロン 3号
ハリスナイロン 1.75号~2.5号
グレ針 5号  6号 
コマセオキアミ4kg×2ブロック  V9-1袋

フカセ釣り釣果

グレ(メジナ):2匹 41㎝ 37㎝

海の状況と予測

波風の状況

今夜の南房総は、釣り人には最適な穏やかさを描いていますが釣果的には厳しいでしょう。北から吹くそよ風は、ほとんど無風と言っても過言ではないほど静か。海面は大きく荒れることなく、たまに現れる高い波も、釣りの一幕に新たなリズムを加えるだけですね。夜が深まるにつれ、風が少し強まる予報ではあります。

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潮の流れと風の微細な変化: 釣りの成功への鍵。推理してみる

今日の釣りでは、潮の流れと風の状況が重要な役割を果たします。満潮は17:36に訪れ、潮位は137cm。夜20:00頃には潮位が100cmまで下がります。風はほとんど感じられないほど穏やか。しかし、この静けさが釣りにおける新たな挑戦をもたらします。コマセが十分に沖まで届くかどうかが気になるところです。

日中の曇り空のおかげで地面は冷え切っています。満潮時、冷たい地面に海水が満ちることで、浅瀬の水温が局部的に低下する可能性があります。グレなどの魚は、ハバノリやアオサなどの植物性のエサを求めて浅瀬に集まりますが、この水温の低下が魚の食いつきに影響を与える可能性があります。そうなると、魚の喰い渋りが懸念される状況です。

安全対策

今日の風は釣りにとって問題なく、穏やかな環境が期待できます。ただし、満潮前後の1時間は、時折やってくる大きな波に注意が必要ですね。これらの波によって、クーラーなどが流されないような場所の確保をします。

また、潮が引き始めると、海藻やノリが生えている箇所が滑りやすくなります。特に岩場など不安定な地面では、滑りやすさが増すため、足元の安全には十分注意が必要ですね。
安全な釣りを常に心がけ、100歳になっても磯釣りを楽しめるようにしますよ。

フカセ釣りの実釣解説

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潮の流れと釣り場の選択: 戦略的な動きで釣果を目指す

釣りの成果は、潮の流れと釣り場の選択に大きく左右されます。最初に選んだ場所は、自分に向かってくる当て潮であり、これが釣りを非常に難しくしていました。この状況は画像の右下の位置の立ち位置です。さらに、コマセを打ってから30分後にウツボが姿を現しました。ウツボがいるということは、潮流が緩いことの証拠です。

そこで、釣果を見込めないと判断し、画像の左下の位置へと20mほど移動しました。17時を過ぎ、周囲が薄暗くなる中で再び竿を出しました。下げ潮になればゴールデンタイムが訪れるかと期待しましたが、反応は一向にありませんでした。生命反応ゼロ。無風でありながらも寒さは厳しく、テンション爆下がり。心の中で、「今日はオデコ(釣果ゼロ)かもしれない」という思いがよぎりました。

こういう時のメンタルってとても重要ですよね!


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フカセ釣りの仕掛け

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南房総でのフカセ釣り: 推測と検証で釣果を目指す

夕暮れの南房総、17時を過ぎると周りは暗くなりますが、全くアタリなし。コマセが沖まで届いていないような、ちょっとした不安を感じています。でも、釣りはいつも推測と検証の連続ですよね。

悪条件を推理してみました。

  1. 水温の推測。この地域の水温は17℃〜18℃くらいで、千倉〜勝浦方面よりも少し高いはずです。ただ、今日は曇りで気温が5℃〜7℃。冷えた地面が海水の温度を少し下げているかもしれませんね。潮が満ちると、冷えた地面や岩に触れた海水がさらに冷えて、魚が近寄りにくくなっているのかも。
  2. 潮の流れと黒鯛の出現。満潮前後には、潮流が緩んで黒鯛がやってくる可能性があります。海は穏やかですが、そのせいでコマセに魚が寄らず、メジナが隠れているのかもしれません。
  3. 「ハバノリ」や「アオサ」の量。勝浦方面と比べると少なめですが、海苔が生える条件は整っているので、これらの植物性食物を求めて魚が浅瀬にやってくるはずです。

18時になっても反応はありません。でも、多分黒鯛がいるはずです。一投目、仕掛けを画像の〇印の場所へ投げ、リールを半回転させてエサを誘った後にしばらくステイ。静かなアタリがありますが、エサだけ取られてしまいました。これはきっと黒鯛でしょ。ガン玉やウキ下の微調整を試みますが、アタリはなし。時間はどんどん過ぎていきます。

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19時、潮が緩いとはいえ、メジナはいるはずです。ハリスが2.5号だと少し太すぎるかな?悪条件が重なると、ハリスの抵抗が水中での振動音となり、魚を遠ざけることもあります。そこで、ハリスを1.75号に変え、針も6号から5号にしてみます。タナを30cm長くし、ハリスのガン玉を上げ、より自然に流れるような仕掛けで挑戦してみます。
効率的に釣果に結びつけるため仕掛けは4~5か所に分散して投入します。魚は同じ動作を繰り返すと警戒し、なかなか喰いつかなくなるものです。
仕掛けを変更し右方向へ遠投後、そのまま放置。たまに、あえて何もしないのも釣るコツのひとつです。すると「ゴツっ」とめっちゃ分かりやすいアタリだがエサだけ取られる。

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エサが大きすぎ?小さめのオキアミを頭から二尾つけ〇印周辺へ仕掛けを投入する。今度は仕掛けが馴染むのを待ってラインを軽く張ってみる。するとウキがゆっくりと沈んでいくではないか!潮の壁に入っているのか?喰いが渋いので少しラインを緩めて待機。しかし、ウキはなかなか上がってこない。「もしかして、魚がエサを咥えてホバリングしているのかな?」と思いを馳せつつ、深呼吸して一息。間を置いてから、軽くアタリを確かめる。
すると、「コツっ」というアタリのあとにギュイーンと仕掛けを持っていかれる。大きさはそれほどでもないので二匹目を意識して素早く取り込む。結果は37cmの口部メジナ。時刻は19:10頃。やっとの思いで釣り上げた魚に、安堵と喜びが湧きます。

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一匹目を仕留めたあとは、場を少し休ませるために魚を丁寧に血抜きして休憩をとる。
少しして釣れた場所から左よりの根ぶちに仕掛けを投入する。19時過ぎから潮が動き出したのがわかる。潮の壁が増えてウキが沈んでいく頻度が上がっている。しかし浅場では20時で潮が無くなるため残り時間が少ない。
アタリがないのにウキが沈むのは潮の壁に入っている現象ですね。
ウキが沈んでラインを軽く張っていると、アタリ!先ほどと同じ間合いで軽く訊くと、竿が大きくしなる。ハリスが1.75号と細いのでレバーブレーキを開放し魚をいなすがなかなか上がってこない。一匹目よりは確実に大きいよな~。魚の進む方向へ竿を倒し推進力を逆に利用する。魚は引っ張られる方向とは逆へ行こうとします。周りの魚たちが散ってしまうので早く捕りたかったが四方八方へ走りまくられてしまった・・・。上がってきたのは口部グレ41㎝。

その後は、予想どおり何も釣れず潮も無くなり終了となる。

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千葉県南房総:夜磯でひといき

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20時過ぎ、潮も無くなり、夜の磯は寒いが静かで落ち着きます。早く帰りたいところだが、私の密かなマイブーム「磯ココア」を実行する。めんどくさいけど、寒い中で温かい飲み物は本当に生き返ります。甘いものが大好物なので幸せです。
そして、TICTOKで知った、甘酒も試してみる。体が温まる飲み物らしい。もちろんノンアル。
一口飲んだら・・・超~まずい。缶の甘酒はダメかな。

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寒グレの刺身

脂が乗って美味しいですよ。うちのワンコ「まる」ちゃんの大好物でもあります。

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