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|フカセ釣りアングラー:2015~千葉県外房エリアでフカセ釣りに熱中。

|中島塾メンバー:日本の磯釣り巨匠、中島忠行氏の教えを受け継ぎ実践。

|週末釣行の達人:外房エリアの隠れた釣りスポットを毎週探索。

|釣り哲学:型にはまらない釣りを信条に、独自の「フカセ釣り理論」を展開。心を無にして海と対話する、究極の釣りへのアプローチ。

|釣果のシェア:過去の釣りの記録はインスタグラムで公開中。

外房エリアで体験する究極のグレ釣り!~千葉での非日常体験

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若潮、干潮77cmが19:25に訪れる。潮の動きが良くないため、夕まずめに手早く釣りを終え、早く帰ろうという少々わがままな考えが頭をよぎる。しかし、これはあくまで人間側の勝手な都合だ。

今回の釣行の主目的は、大物や尾長メジナにラインを切られない竿さばきの技術を確かめることにある。特に11月3日には数回ラインを切られたため、その反省を活かして挑む。

【2023.11.3記事参照】目次⇒ハリスが抵抗もなく切られる謎の現象?

目次

フカセ釣り釣果

グレ(メジナ):メジナ34~38㎝ 12尾 半分リリース (内 尾長メジナ34~35㎝ 4尾)

フカセ釣りの解説

前半はフグも居ない。沈黙が続く。

18:00に竿を出す。海はべた凪で干潮間際なので、ワンドの先端へと釣り座を構えるが、魚の気配は皆無だ。
それでも挑戦してみると、タカノハダイが釣れるものの、その後は完全に沈黙が続く。
この魚が釣れるという事は、潮が緩んでいる証拠だ。また、仕掛けが底付近にあったことがわかる。見た目は鮮やかで美しいが、味は期待外れである。かつて知らずに持ち帰り、不味さを味噌とネギで誤魔化しながらタタキにして食べた経験がある。

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タカノハダイ

エサ取りもいないため、ワンドの奥へとポジションを移動する。20:00に釣りを再開し、タナを根掛りする程度から表層まで探るが生命の反応は感じられない。潮は根を伝ってかなり速い流れで沖へと流れており、沖に魚が集まっているのか、それとも何もいないのかは不明だ。
エサ取りが一切いないのも不思議である。フグすら見当たらないのは異常だ。クロダイなどがいれば何らかのアタリがあるはずだ。自然は人間の理解を超えたことが多い。深く考えずに、ただ続けるのみだ。

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今日の夜空は非常に幻想的だった。別世界にいるかのように癒やされる。数年後には外房に移住する予定だ。

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上げ潮から波風が動き始めた

22:00~上げ潮が100cmに達し、波風がざわつき始めた。この変化を機に魚の活性が上がるだろうとの直感に従い、最初はウキ下を50cmに短く設定し、タナを浅くしてみた。

後半戦、ようやく魚が釣れ始める

足元とサラシ付近にコマセを海に撒き、しばらくすると〝ゴツッ〟と驚くほどの一撃を感じた。今までの沈黙は一体何だったのか? まるで沖から魚の群れが突然やって来たかのようだ。わずか30分でメジナが7~8枚釣れ、その中には38㎝に迫る大物も何枚か含まれていた。

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左手に岩が見えるあの場所、魚が潜んでいると推測される。最もアタリがあった22:00、潮の流れが生み出すリズミカルな時間だ。浮き下50cmの仕掛けで、わずか数秒でアタリがあり針が飲まれている。
サラシのタイミングを見計らい、絶えずコントロールしているため、仕掛けが緩んでいた可能性は低い。潮が動き始め魚の活性が高まり、水面近くでの捕食が活発になっていることがうかがえる。

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この情報を踏まえ、ハリスを15cmに極端に短くしたところ、カンヌキにかかる率が50%に達したのだ。

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カンヌキとは、魚の口の横の部分のこと。硬く丈夫なので、カンヌキにハリが掛かれば、高確率で魚を取り込むことができる

魚にラインを切られないためのポイント

前回、尾長メジナにラインを切られた対策としては下記を留意する。

  • 針をカンヌキに掛ける
    (針を飲ませない)
  • 魚のバランスを崩して寄せる
    (体を寝かせ推進力を無くす)
  • 竿を必要以上に寝かせない
  • 魚が行く方向へと竿を傾ける
  • 竿の弾力を十分に活かす
    (必要以上にレバーブレーキを多用しない)

魚の学習能力は驚くほど高く、多くの魚が存在している場合でも、3~4匹目からは一層の難易度が増す。警戒心が高まりエサだけ取られる確率が高まるため、コマセの撒き方・仕掛けの投入タイミングや場所・誘い方・エサの付け方をランダムに変えながら、魚に気付かれない必要がある。

大型の尾長メジナがハリを飲むと、高確率でラインが切られる。これを回避するためには、ハリをカンヌキにかけること、そしてナイフのように鋭いエラにハリスが触れないように、竿を必要以上に寝かせないことが極めて重要である。

【記事参照】目次⇒③尾長メジナにハリスを切られる

40cm程度のメジナなら、リールをぐんぐん巻き上げるだけで獲れる。だが、大物との勝負では、力の加減が決定的な役割を果たす。魚が力強く引っ張られると、それに負けじと強く反発し、逃走を試みる。さらに、違和感を覚えた際には、安全な隠れ家である根へと退避しようとする。

これを理解した上で、戦略を立てる必要がある。やり取りの初期段階で、魚を根から遠ざけるために、その進行方向に沿って軽く引く。その後、魚が進む方向に竿を寝かせつつ、じわじわと魚との距離を縮める。経験上、力任せに引くと魚も強く抵抗するが、引く力を6~7割に抑え、竿の弾力を効果的に使えば、魚をスムーズに寄せることが可能だ。時には、魚が根に避難するのを防ぐために強く引く必要もあるが、特に女性が大物を捕るのは、この力の加減によるものだろう。

魚がバランスを崩し、横腹を水面に向けると、推進力が失われる。大物はすぐには寄ってこないが、3~4回遠くの根を往復させると疲労が蓄積し、動きが鈍くなり、取り込みやすくなる。

大物を釣る技術は重要だが、実際に捕る技術は永遠のテーマである。

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フカセ釣りの仕掛け

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釣行データ

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日時2023.11.23
場所勝浦周辺の磯
潮回り S__52060162-1 外房エリアで体験する究極のグレ釣り!~千葉での非日常体験
天候 波/風晴れ 風/西2.0~ 波0.5m
水温(前日差)20℃(±0℃)
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ロッドシマノ16BBXスペシャル
MZⅡ1.5-500/550
リール15BBXテクニウム
C3000DXG
ラインナイロン 3号
ハリスナイロン 2.0号~3.0号
グレ 6号
コマセオキアミ4kg×2ブロック  V9-1袋
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