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|フカセ釣りアングラー:2015~千葉県外房エリアでフカセ釣りに熱中。

|中島塾メンバー:日本の磯釣り巨匠、中島忠行氏の教えを受け継ぎ実践。

|週末釣行の達人:外房エリアの隠れた釣りスポットを毎週探索。

|釣り哲学:型にはまらない釣りを信条に、独自の「フカセ釣り理論」を展開。心を無にして海と対話する、究極の釣りへのアプローチ。

|釣果のシェア:過去の釣りの記録はインスタグラムで公開中。

千葉県外房 フカセ釣り 尾長グレ祭り

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今日は大潮で、夕まずめには潮が引いてしまうため、時間との勝負だ。毎週の釣行が家庭内で怒りを買っているが、頭の中は「潮が引く前に急がねば!」との一念で、勝浦方面へと車を走らせる。
夕まずめの早い時間帯には40オーバーの尾長グレを度々ゲットしているので、期待は大きい。

目次

フカセ釣り釣果

グレ(メジナ):15~16尾 27~38㎝(30以下はリリース) 

フカセ釣りの解説

潮の流れ・海の状況詳細

前半は強風、後半は無風と極端な天候の変化。波は静かではあるが、仕掛けを都度合わせ込むのに苦労した。

今回のフカセ釣りの解説

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両脇に岩盤があり、風と潮の流れが釣りの難易度を上げる。特に、上潮と風が同じ方向を向き、下潮が逆に流れる場合、風によってラインが風に押され、仕掛けはコマセと逆方向へ流される。仕掛けが合っていないと、強風によりラインが持ち去られ、左の岩に根掛りするリスクも高まる。

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ではどうするのか?
理想は下潮、あるいは潮の壁に仕掛けをステイさせる。これを実現するためには、風に負けない重いガン玉を背負い、浮力のあるウキを使用することをお勧めする。何度も爆風での釣りを体験しているから、仕掛けのコツはもはや直感的に理解している。ただし、極端な強風は退散するのが賢明だ。

釣りは短時間での勝負が多い。そのため、開始直後にはコマセをためらわずに大量に撒くことが攻撃的な戦略となる。海が荒れる中での釣りは、その緊張感が醍醐味だ。小雨が降る中でも釣りを楽しむのは問題ない。むしろ、誰もいない釣り場は、まさにラッキーと言えるだろう。

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魚の活動が活発になる下潮のポイント①には魚が多く存在しているが、ポイント③でも魚は少ないながらも確実に居る。短時間の釣りで効率よく釣果を上げたい場合、仕掛けを工夫することが重要である。

ポイント①では魚影が濃く、尾長メジナが多く見られたが、30cm前後の魚は全てリリースする。
大きな魚は、コマセの筋から少しずらす事が効果的で、35cm前後の尾長グレを数匹ゲットすることができた。
この時点で仕掛けは合っているが、時間と共に微調整が必要である。風や波の変化に応じてウキやガン玉を替えたりすることで釣果が更に向上する。


仕掛けは短めで、ウキ下を1.0m程に設定し、ハリの上4~5㎝にジンタンを取り付ける。強風の場合は、風に負けないように、重いガン玉を使用するのが有効だ。ハリスには2B、ヨリ戻しには3Bの重りを取り付けた。
今回は、強風の向きに沿ってはじめは左側に仕掛けが持っていかれるが、仕掛けが潮に馴染んだら徐々にエサが潮下に流れ込むようになる。

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竿さばきの基本とは、魚が向かう方向へラインを引くことだ。そして、竿を寝かせることが大切である。魚が向かう方向とは、通常は”根”に向かう。隠れ家に向かって真っ先に飛び込んでいくものだ。しかし、魚は引っ張られる方向とは逆に行こうとする習性がある。その動きを利用するのがコツだ。

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もちろん、それは簡単ではない。力の加減や”間”の取り方、そしてタイミングなど、微妙な調整が求められる。最終的には、魚を浮かせるために竿を立てるが、この技術は非常に重要である。

19時近くになると潮が無くなり、風も止んでしまった。アタリが遠のいている。今日は大潮で、干潮になると海水が少なくなる。魚は沖へ戻っているのだろうか? それとも、これは固定観念に過ぎないのか。強風から無風になり、波も静かだ。極端すぎる状況である。こうした変化に即対応できると、フカセ釣りの楽しさは倍増する。

そこで、ウキを3Bにして仕掛けを50cm、ジンタンを外して再チャレンジだ。仕掛けを投入してみると、エサが取られている。投入場所を分散させ、潮下に仕掛けを漂わせると、37cmの腹がパンパンのメジナをゲットした。

下潮がかなり勢いよく流れているということは、コマセが遠い沖まで効いていて、魚も沖へ行ってしまっているのか? これは人間の勝手な思い込みだ。
「自分が思ったことの逆をやれ」これは師匠の教えだ。そこで、足元へ仕掛けを投入。目の前に仕掛けを垂らすとウキがゆっくりと沈んでいく。静かにリールを巻くと、竿が大きくしなって左の根に瞬間移動する。

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エラの鋭い尾長メジナの可能性が高いため、エラに触れない角度をイメージしながら魚の向かう方向へ適度に竿を寝かせる。また、竿は6~7割の力で柔らかくしならせるのがポイントだ。尾長メジナのエラとハリスがクロスしないような感じの竿さばきが求められる。
そして、あがってきたのは38cmの腹パンパンの尾長メジナだ。尾長メジナのエラでハリスが切られる現象は、下記を参照して頂きたい。

【参照】③尾長メジナにハリスを切られる

【参照】ハリスが抵抗もなく切られる謎の現象?

釣行データ

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日時2023.12.12 17:00~20:00
場所勝浦周辺の磯
潮回り S__53133316-1 千葉県外房 フカセ釣り 尾長グレ祭り
天候 風/波晴れ 風/西1.5~8.0m 波/0.5m
水温(前日差)19.0℃(±0℃)

フカセタックル

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ロッドシマノ16BBXスペシャル
MZⅡ1.5-500/550
リール15BBXテクニウム
C3000DXG
ラインナイロン 3号
ハリスナイロン 3号
グレ 6号
コマセオキアミ3kg×2ブロック  V9-1袋

フカセ釣りの仕掛け

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