千葉県南房総フカセ釣り: アジとグレ40オーバーを狙う技と魅力
夕まずめの18:00、満潮にあわせて前半戦では堤防で大アジを狙い、後半戦では磯に場所を移してグレを目指す。これは何とも欲張りな釣り計画であり、その準備に胸を躍らせている。
予報通り南西風で、厳しい状況ではあるものの、まさに魚たちにとっては絶好の環境が整っていた。この日はただの釣りではなく、大自然との真剣勝負だ。挑戦と冒険に満ちたこの計画が、なぜ釣りがこんなにも魅力的であるのかを改めて教えてくれる。
フカセ釣り釣果
アジ20~28㎝ 6匹 グレ35~38㎝ 15匹
フカセ釣りの解説
前半:アジ釣り解説
乙浜周辺の港でのアジ釣りは、まさに自然との真剣勝負だ。風と潮の逆流に翻弄されながらも、コマセと仕掛けの調整に奮闘。ウキをプロト3Bから浮力を大幅にアップした3B×2に変え、ガン玉3B+2Bを組み合わせるなど、風に負けないように重量を増して仕掛けの安定を図る。その甲斐あってか、爆風を切り裂きながらも、仕掛けは徐々に理想のフォームを見せ始めた。
しかし、コマセが最も効果を発揮するエリアへの逆風や、速い潮の流れは、大きな試練となる。それでも、技術と知恵を駆使すれば何とかなる。実際、1時間後には25cmのアジを手中に収めることができた。
風は依然として逆を突き、潮は力強く右から左へと流れる中、コマセを20m右に放り、仕掛けを左前15mに落とすという戦略。爆風にも負けず、仕掛けは次第に風に逆らって左前へと進む。この瞬間、苦労の甲斐があったと実感。ただ、時間は容赦なく過ぎ、潮止まりまで残りわずか。それでも、20cm~28cmのアジを6匹釣り上げ、前半の戦いを終えることができた。
この物語は、ただの釣りではない。自然の力と直接対峙し、それに挑む釣り人の冒険だ。一筋縄ではいかない挑戦の中で、釣り人は自然との対話を楽しみ、最終的にはその恩恵を受け取る。乙浜の港での一日は、釣りを通じて自然の素晴らしさと、それに立ち向かう喜びを再認識させてくれる。
後半:グレ釣り解説
夕暮れ時、磯の波打ち際でメジナ狙いの冒険が始まる。潮の流れが転じ、夜の20時まで磯釣りの舞台は整った。前半とは打って変わり風は穏やか、南風が味方になる場所で釣りをスタート。磯は横幅20mの溝を持ち、激しい下潮が沖へ。仕掛けを海に託すと、はじめは上潮に翻弄されながらも、やがて沖へと進出する。
最初アタリはあったものの魚は針にかからず。急な流れに仕掛けが浮いているのか、外房特有の南風強風による水温低下で喰い渋りなのか。
仕掛けを30cm伸ばし、重りを追加してみる。仕掛けを目の前に放り、ラインを張って待つ。今度は意図的に仕掛けを流れに任せ、速い流れと静かな流れの反転流へ。やがてウキが静かに沈み、軽いアタリを確認。数秒の静寂の後、ゆっくりとラインを張った瞬間、ケミホタルが暗闇を駆け抜けた。推測するに、35cm程のメジナがその引き手だ。2.5号ハリスで、タモなしで釣り上げる。
その夜、メジナを15枚ほど釣り、うち6枚を手に喜びを胸に帰路についた。
釣行データ
日時 | 2023.10.18 17:00~21:00 |
場所 | 乙浜港&周辺の磯 |
潮回り 中潮 | |
天候 波/風 | 晴れ&曇り 南西9m~爆風 / 波1.0m |
水温(前日差) | 24.0℃(±0℃) |
フカセタックル
ロッド | シマノ16BBXスペシャル MZⅡ1.5-500/550 |
リール | 15BBXテクニウム C3000DXG |
ライン | ナイロン 3号 |
ハリス | アジ/1.0号 グレ/2.5号 |
針 | アジ/袖針9号 グレ/グレ針6号 |
コマセ | オキアミ4kg×2ブロック V9-1袋 |