【外房・春グレ】産卵期終盤の渋い状況で43cmの大物メジナをキャッチ!


春の訪れを感じる4月中旬、千葉県外房エリアでフカセ釣りに挑戦した。 釣り好き必見の釣行レポートをお届けする。
海水温は冬のなごりのせいか喰い渋りがあったものの、なんとか43cmの良型グレ(メジナ)を見事キャッチ。前半での磯場では小型のメジナばかりがヒットしたが、潮の動きを読み切り、ポイントを堤防に移動して勝負に出た。
寒グレシーズン終盤の難しい状況でも釣果を出すコツや、潮流の見極め方、エサの付け方まで、実釣シーンを解説している。
【おまけ映像】先輩が釣り上げた46.5cmの大物グレも掲載。
磯釣りや冬の釣り、南房総エリアでのフカセ釣りに興味がある方は必見。 釣り動画や攻略情報を探しているアングラーは、春磯攻略のヒントをぜひチェックしてほしい。
フカセ釣り釣果








グレ(メジナ):磯:尾長メジナ30㎝ 堤防:口太メジナ 43㎝ 38㎝
フカセ釣りの解説
潮の流れ・海の状況詳細
外房エリアは南西の風が比較的強かったものの、前半は風裏にあたる磯場を選択する。釣果が出ないため、後半は強風ながらも堤防へ移動する。波は穏やかな方であった。


今回のフカセ釣りの解説
夕まづめ:磯
向かって右が岩盤で左は急に深くなっている。下潮は沖へ流れているが上潮は手前や岸へ勢いよく流れている。




ウキ下は1.5ヒロ前後に設定。このエリアは風裏で風も穏やかではあるが、魚の警戒心が緩むには波風があった方が良い。この磯では、期待していたような釣果には恵まれなかった。
ヒットしたのは小ぶりのメジナで物足りない。 唯一、30㎝の尾長メジナを仕留めたが狙いのサイズではない。


春先のこの時期、ウキが勢いよく沈み込むような明確なアタリはほとんどない。 魚が喰い渋っているからだ。ウキがゆっくりと沈みなかなか浮いてこない・・・そんなはっきりしないアタリばかりだ。
恐らく、エサをほんの少し口に含み、わずかな違和感を感じればすぐに吐き出しているのだ。 この微妙な変化を見抜けるかどうかが、釣果を左右する。


この僅かなアタリをものにするには、できる限り直線に近い状態で喰わせることが重要である。完全な直線にはならないが、図のようにラインにたるみがあると、エサだけ喰われることが多くアタリも感じる事ができない。
魚を仕留めるまでには、仕掛けの微調整が肝である。ウキの浮力、ハリスの長さやガン玉の重さや位置が大切である。
特に今回はガン玉の位置調整に苦戦を強いられた。細かく見直しながら、バランスよく最適な仕掛けを探る必要がある。


残念ながらこの磯で大物を仕留める事は出来なかった。


磯で迎えた夕まづめのゴールデンタイムも過ぎ、アタリがぱったり途絶える。 ここで潔く見切りをつけ、次なるチャンスを求めて夜の堤防へと移動。
満潮~ 堤防へと移動し大型グレを狙う


仕掛けの特徴としては、ハリスに打つジンタンを高めに設定し、より自然にエサを流す演出をイメージした。








潮の壁を狙うのは釣りにおける基本戦略のひとつだ。
釣りは、自然のリズムに合わせて組み立てる戦略ゲーム。 大荒れでも風ひとつないベタ凪でも、それぞれの状況に、それぞれの攻略法があり、答えはひとつではない。だから釣りは面白くて、楽しさの世界がどんどん広がっていく。
テクニックと経験を重ねていくことで、悪条件でも魚を引き出すことができるようになる。 そうなれば、どんな日でも釣りが楽しくなり、釣れる可能性がある限り、竿を出せるようになる。
釣行データ
日時 | 2025.4.17 |
場所 | 鴨川周辺の磯&堤防 |
潮回り | 中潮 |
天候 波/風 | 晴れ 風/南西3.0~8.0 波0.9m |
水温(前日差) | 15.5℃(±0℃) |


フカセタックル
ロッド | シマノ16BBXスペシャル MZⅡ1.5-500/550 |
リール | 15BBXテクニウム C3000DXG |
ライン | ナイロン 4号 |
ハリス | ナイロン 3.0号 |
針 | グレ 5号 |
コマセ | オキアミ3kg×2ブロック V9-1袋 |
おまけ映像


私の先輩が釣ったグレ。46.5㎝。みごとな魚体である。